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タイのブルカーを知ろう

“知ろう(Getting To Know)”シリーズで今回注目するのはタイです。ブルカーBioSpin AG ThailandのChirdkanya (Mai) Khongwattananon氏にタイ市場とタイでのブルカーのユニークな歴史を紹介してもらいます。

20 years of magnetic resonance
磁気共鳴分野で20年の歴史

はじめにタイオフィスをご紹介ください。事業所はどこにあり、従業員は何名いますか?

ブルカーのタイオフィスは首都バンコクに拠点を置き、AXS、BNS、BOPT、Daltonics-LSC、BioSpinなどいくつかの部門に合計22名の従業員がいます。Kwanchai、Mai、Khemaphatは、シンガポールのWei Liang、マレーシアのKhooとChin-hoeらのチームと共に、バンコクにおける磁気共鳴分野のサポート業務の中核を担っています。

タイでのブルカーの歴史についてお話しいただけますか? どんな経緯でオフィスが設けられたのですか?

2名の社員によりブルカーBioSpin AGのタイオフィスが設立されたのは1996年ですから、ちょうど20周年を迎えました!20年前、Peter Sprengerがブルカーのマネジメントからタイオフィス設置の指揮を執るよう求められた時、その目標は、タイの顧客にNMRの技術サポートを提供し、タイをはじめとする東南アジア地域でブルカーの市場を拡大することでした。ブルカーBioSpin AG Thailandは東南アジア初のオフィスです。その後1998年にシンガポール、2001年にはマレーシアにオフィスが設けられました。

当初、タイ屈指の大学でも、備えられていたNMR装置はほんの数台でした。しかし、タイなどの東南アジア諸国の科学は発展を続けていたことから、ブルカーは迅速かつ確実なサポートを提供できると確信し、現地に事業所を置こうと考えました。1997年に1人目のNMRエンジニアを雇用し、徐々にMass Spectrometer(質量分析用機器)、FT-IR Spectrometer(フーリエ変換赤外分光光度計)、Analytical X-ray (X線解析用装置)といった他の機器を扱うようになっていきました。

どのセクターの顧客が多いですか? 研究/学術界が中心ですか、それとも工業市場が大きいでしょうか?

顧客の大多数、90%は学術界、つまり大学の関係機関です。それ以外の10%が主として高分子や石油化学といった各分野の企業です。

最近、大規模な、または特別な設備の販売や設置はありましたか?

2016年8月にはラムカムヘン大学化学科、9月にはチュラポーン研究所に、 Prodigy(プロディジー)プローブを備えたAVANCE IIIHD 400を設置しました。2015年12月には、AVHD600+Cryoprobe+SolidをVISTECに、CryoProbe(クライオプローブ)とSolids(固体用)プローブを搭載した500 MHz Avance設備をPTTGCに設置しました。VISTEC、PTTGCの関係者の方々には、2016年9月28日の会議にもご参加いただきました。

ブルカー・タイは創立20周年を迎え、NMRに関するシンポジウムを開催しました。これについてお話しいただけますか?

すばらしいシンポジウムでした。一部のお客様にそれぞれ専門の科学分野についてご説明いただき、ブルカーの社員たちは機器や分析方法の発展について議論しました。多くのお客様にご出席いただけてたいへん光栄に思っています。欧州各国のブルカーのアプリケーション・エキスパートに加え、マヒドン大学先進化学研究所(Center of Excellence for Innovation in Chemistry)教授のVichai Reutrakul博士、プリンス・オブ・ソンクラー大学教授のVatcharin Rukachaisirikul博士、VISTEC教授のVinich Promarak博士ら、著名なお客様もお招きしました。20周年を祝い、成功を支えてくださった皆様に感謝の意を表明し、タイのNMRコミュニティが一堂に会するまたとない機会となりました。

We were so pleased at the fantastic turnout!
多くの方にご出席いただき、大感激!

欧州の工場や米国本社から遠く離れた国で仕事をするうえで、難しいことはありますか?

タイやその他の東南アジア諸国にあるブルカーのオフィスは、顧客により近い場所でよりよいサポートを提供するために設けられました。それが1996年にタイにオフィスを設置したときの目標であり、私たちは今日に至るまで、それを実践し続けています。タイ、クアラルンプール、シンガポールにそれぞれチームを置き、最小限の人員で東南アジア全域のサポートを行っています。そのうえ、私たちはドイツやスイスのチームと密接に連携し、サポートを受けています。最新の通信技術と統合ERPシステムを駆使することで、今日ではそれは容易に行うことができます。

タイにおける磁気共鳴機器市場の今後についてどう思われますか?

この20年で、タイに設置されたNMR装置の数は3、4台から50台ほどに増加しました。これからもNMRへの需要は増え続けるでしょう。タイ政府は先頃“タイランド4.0”政策を導入しましたが、その目標は、科学およびテクノロジーのセクターでより多くの機会を創出し、タイを“イノベーションとテクノロジー”分野で投資価値のある国にすることです。そうした取り組みにおいて、ブルカーの解析ソリューションは今後も重要な役割を果たし続けるでしょう。

Vichai教授は次のように述べています。「ブルカーのサポート・スタッフは、ワークショップやセミナー、知識転移を通じてみごとな仕事ぶりを発揮しています。さらに先に進むためには、ブルカーはタイの科学界、すなわち学術環境を深く理解する必要があります。Werner Maas氏が示唆したように、私たちは構造解釈以外にも多くのことを実現できる、NMRの新たな段階に入ろうとしているのです」

Werner Maasは、「NMRはチーム・スポーツのようなものです。私たちは、ブルカーとタイのお客様とが質の高い、実り多い関係を築けたことに感謝しています。これからもタイの科学をサポートし、磁気共鳴の応用を拡大して、ブルカーの技術が提供できる豊富な情報を有効活用するために尽力します」と述べました。

Bruker in Thailand
(左から)Kwanchai Khongwattananon、Werner Maas、Vichai Reutrakul教授(PERCH-CIC)、John Breslin

タイでの磁気共鳴分野のサポート開始20周年を記念したシンポジウムのフォトギャラリーをご覧ください!